2016年8月に日本でも始まったKindle Unlimited。
あれからたった数年で電子書籍業界はすっかり変わりました。改めて、個人出版の著者側として、Kindle Unlimitedのメリット・デメリットをまとめました。
読み放題でも読んでもらえない時代
日本でのKindle Unlimited開始当初、Amazon Kindle出版は大きく変わると考えられていました。
読み放題なので無料で読まれてしまい、印税(ロイヤリティ)が全く入らなくなるという懸念があったのです。
実際には、Kindle Unlimited対象本として、会員に無料で読んでもらった場合でも、ロイヤリティ(印税)は支払われます。Kindle Unlimitedの対象にするかどうかも、著者側で1冊ごとに決める事ができます。
著書が売れなくなる、ロイヤリティは入らないどころか、読み放題対象のタイトルが少なかった時期には、ちょっと目立つタイトルや表紙であれば、無名の著者でもそれなりに読んでもらえました。通常の販売で得られるロイヤリティよりも、ずっと多くの収益をあげることも可能だったのです。
それから数年、システムやサポートサービスの充実もあり、個人での電子書籍出版のハードルはどんどん下がっています。安価で簡単に短期間で出版できるようになりました。毎日のように大量の電子書籍が出版され続けています。
Amazon以外にも、無料や低額で利用できる電子書籍ストアやアプリも増えました。
そして、コロナ禍。ライフスタイルが変わり、投資や副業へ目を向ける人が激増しました。もちろん、電子書籍の出版や、noteなどでのコンテンツの販売、voicyなど課金制のコミュニティーも増えました。
情報はすでに溢れているのです。
目を惹く表紙やタイトルで一時的にKindle Unlimitedで読んでもらえることはあっても、ランキングはあっという間に下がります。今まで以上に時代にフィットした、コンテンツ力のあるものでなければ、数ヶ月という期間さえ持たない、、、という状況です。
読み放題対象本だから読んでもらえるでしょ、、という時代はもうとっくに終わっています。読み放題でも読んでもらえない、時代はすでに変わりました。
Unlimitedによる著者側のメリット
情報は無料で手に入る。
そんな時代だからこそ、著者側にもKindle unlimitedは、メリットがあります。
購入するほど興味を持たれなくても、お金が入る仕組みに
著者としては悲しいことですが、読者視点だと購入を躊躇するシーンはいくつもあります。
その躊躇のハードルを劇的に下げてくれるのが、Kindle Unlimitedです。
- 購入するほどじゃないけど、読み放題で読めるなら読んでみよう
- 内容が合わなくても、無料だから損しないし、、
- とりあえず、本でも読んで時間つぶすか、、
理由はどうであれ、Kindle Unlimited対象本にすることで、購入するほどでもないKindle本でも、読んでもらいやすくなります。
ランキングでもKindle Unlimitedで読まれたページ数が影響します。読んでもらえば読んでもらえるほど、ランキングもあがり、より読んでもらいやすくなるのです。
そして、読まれたページ数だけロイヤリティが発生します。
ページ数によっては、購入によるロイヤリティよりも読まれたページ数によるロイヤリティのほうが高くなるケースもあります。おそらく個人出版の多くの方は、こちらです。
Kindle Unlimited経由なら、1ページ約0.5円のロイヤリティ
Kindle Unlimitedで読まれた電子書籍は、1ページ約0.5円の印税が発生します。
1ページあたりのロイヤリティは、毎月変動しています。ここしばらくは、0.5円を切っていますが、四捨五入で0.5円のあたりをうろうろしています。
![]()
- 購入ではなく、読み放題で読まれた場合にもロイヤリティが入ります
- 読了せずとも、読んでもらったページ数によってロイヤリティが入ります
- 著者本人が、自著を読んでもロイヤリティが入ります(著書1冊に1回のみ)
Kindle Unlimited対象本でも、購入された場合には販売額の70%のロイヤリティがはいります。
kindle端末やkindleアプリで表示されたページ数と、KDPでのページ数の算出方法は異なります。
→ 文字を大きく表示して、行間開けて読んでもらうと、読んだページ数が増えるわけではありません。
読者が、初めて読んだページのみが支払い対象です。
・何度か同じページを読んでも「1ページ」のカウントです。
・ダウンロードしてそのまま保留してある場合には、カウントされません。
・ダウンロード後数ヶ月後に、初めて読んだ場合には、そのタイミングでカウントされます
読者は電子書籍を何回でも読むことができますが、読者が初めて読んだページ数のみが支払いの対象になります。読者が電子書籍を読むには数か月かかることもありますが、未読のページが初めて読まれると、支払いが発生します。KDP セレクト登録期間の終了後に再登録しなかった場合でも、読者が初めて本を読めば支払いが発生します。
Kindle Unlimited のロイヤリティ
コンテンツ重視の著者有利に
膨大な量の電子書籍が毎日出版される今では、Kindle Unlimited対象なら、たくさん読んでもらえて、毎月数万ものロイヤリティが簡単に入ってくるわけではありません。(そんなブログも多いようですが、計算してみてください、、1ページ@0.5円です)
出版直後は、トレンドに乗ったタイトル、目立つ表紙であれば、無名の著者でもそれなりに読んでもらえます。
無料の情報が溢れている今、中途半端な内容の場合、長持ちしません。辛辣なレビューも入ります。結果、短期間でランキングが下がり、めだたなくなり、読まれなくなっていきます。
逆に、コンテンツ力のある書籍には、いいレビューが入り、読んでもらいやすくなり、ランキングもあがり、さらに読んでもらいやすくなる、、、という、いいループに入りやすくもなります。
Kindle Unlimitedによって、無料で読めるのは会員だけですが、ランキングが上がれば、表示されやすくなり、非会員の方にも購入される機会が増えることになります。
Unlimitedによる著者側のデメリット
購入数は間違いなく下がる
Kindle Unlimitedによるダウンロードが増えれば、通常の購入数は下がります。これは、仕方がありません。
Kindle Unlimited対象本にしたから、購入数が下がった、、と思うのであれば、KDPセレクトは90日後に登録解除できますので、通常販売のみにする、あるいは一度出版停止にし新刊として再出版してみてください。
・Kindle Unlimitedだったから購入されなかったのか、
・そもそもさほど購入されないものだったのか、
個人出版の本を購入してもらうことの難しさが、きっとわかると思います。
購入数をあげるためにKindle Unlimited対象本にしないでロイヤリティを得るか、
Kindle Unlimited対象本にしてKDPセレクトでのロイヤリティを得るか、の判断は著者自身がなさるといいと思います。
他社の電子書籍ストアやアプリで販売できない
Kindle Unlimited対象本にするには、KDPセレクトへの登録が必要です。
KDPセレクトにはいくつかのしばりがあります。
その1つが、KDPセレクトに登録(Kindle Unlimited対象本)にすると、90日間はAmazonでの独占販売、他社では販売できません。
既刊本があり読者がついている場合、インフルエンサーなどでAmazon以外でも売れる場合には、販売機会の喪失となります。
メリット・デメリットよりも大切なこと
・出版したのにKindle本がさっぱり売れない、、
・時間と労力をかけて出版したのに無料で配るのか、、
・Kindle Unlimited対象本にしたら、実質無料で読まれてロイヤリティが少ない、、
Kindle Unlimitedは著者にとって、メリットがあるのか、デメリットだらけなのか、どっちがいいのか、、と疑問や不満がつのりそうですが、長く関わってきた私個人の意見としては、無名であればあるほどKindle Unlimited対象本である方がいい、、と思っています。
むしろ、いかに良質のコンテンツを作り、少しでも多くの方に楽しんでもらうのか。
エネルギーの掛けどころはこちらです。
月額980円で読み放題〜kindle Unlimitedは初回30日間無料
月額1,500円で耳読し放題〜Amazon Audibleは初回30日間無料
>> Kindle Unlimitedページへ
>> Kindle本 セール&キャンペーン
>> Amazon現在のKindle売れ筋ランキングはこちら
>> Amazonお得な本日限りのタイムセールはこちら