あなたが電子書籍を出版する目的はなんでしょうか。
ほとんどの方が以下の3つに当てはまると思います。
- 記念出版
- 印税(お金を稼ぐため)
- 宣伝,ブランディング
この中でも特に印税に関しては、今まで以上に魅力的な状態になりつつあるのがAmazonKindle出版です。
電子書籍の価格による印税
Amazonに出版する電子書籍の魅力として、価格が自由につけられるという点があります。
くわしく説明すると、日本では99円〜20000円で価格設定をおこなうことができます。
しかし、ここで重要なことは印税のパーセンテージが2種類あり、つける価格に応じてもそれが変わってくるということです。
パーセンテージは35%と70%の2種類があり、自分で設定することが可能です。
70%の印税(ロイヤリティ)にするには?
そこまで深く考えることなく、印税率を70%にすることができます。
まず1つ目として、KDPセレクトに登録することが必須となります。
KDPセレクトに登録するメリットとデメリットをまとめると、以下のような形となります。
KDPセレクト登録メリット
- 印税率70%にできる
- 2種類のキャンペーンを使用できる
- 様々な国への出版が可能
- 読まれたページ数も収益化できる
KDPセレクト登録デメリット
- Kindle Unlimited加入者は無料で読むことができてしまう
- 登録後90日間(自動更新)は独占販売の形となってしまう
- 販売価格が99円〜1250円の間でしか設定できなくなる
KDPセレクトは90日間ごとに更新されます。
解除したい場合でも放置していると、勝手に自動更新されてしまうので、その点は気をつけること。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、KDPセレクトに登録して印税率を70%にしましょう。
基本的に特にほかの配信サービスに出版することがなければ、KDPセレクトに登録する形で良いでしょう。
KDPセレクトへの登録方法は出版する際に、チェックを入れるだけなので、こちらの出版方法のページで確認してください。
KDPセレクト登録するしないまとめ
KDPセレクトに登録する
- 印税率 70%
- 他サービスへの配信 ×(90日間)
- 価格設定 99~1250円
- 読まれたページ数収益 ○
KDPセレクトに登録しない
- 印税率 35%
- 他サービスへの配信 ○
- 価格設定 99円~20000円
- 読まれたページ数収益 ×
読まれたページ数による印税売上
2016年8月から、日本でもKindle Unlimitedと呼ばれる読み放題サービスが開始しました。
それにともない、著者が電子書籍の印税を最大限に得る方法は大きく変わりました。
Kindle Unlimited開始以前は、印税率70%でどれだけ電子書籍が購入されるかという点が勝負どころでした。
ですが、現在では購入数自体が減少し、Kindle Unlimitedの読み放題サービスで読まれるという割合のほうが確実に増えました。
その結果、どれだけ読ませられるかのコンテンツ勝負になってきました。
なので、読まれたページ数に応じて配当金が得られるので、良いコンテンツであれば、今まで以上に印税を得られるようになりました。
例えば日本でのKindle Unlimited開始時は少しバブルのようになり、読まれたページ数が500万を超えた個人漫画家の方も何人もいました。
読まれたページ数が500万KENPC(Kindle Edition Normalized Pages)でロイヤリティはいくらになるのかというところですが、これは月ごとに変動します。
X軸が年月で、Y軸が1ページあたりの金額(円)になります。
グラフ化すると、かなり変動しているように見えますが、ほぼ0.5円を超えるようになっています。
以下の記事で毎月の具体的な数字を表記しています。
→ KDP セレクト グローバル基金と1ページあたりのロイヤリティー推移
約0.5円だと月間で500万KENPC読まれたとすれば、250万円程度のロイヤリティを得ることができますね。
しかし、100万KENPC読まれるのも実際に出版してみるとハードルはかなり高いです。
漫画等は必然的に読まれるページ数が増えやすいので、稼ぎやすいコンテンツだと言えるでしょう。
そう考えると、文章のコンテンツであれば、適当に出版するのではなく、質の高いコンテンツを丁寧に出版することが最終的にロイヤリティを最大化できることは間違いありません。
