AmazonKindleストアに電子書籍を出版する上で必ず利用しなければならないのが、Kindle Direct Publishingです。
KDP = Kindle Direct Publishing
このKDP(Kindle Direct Publishing)で全ての出版作業を行います。
今回は、出版作業までの設定のやり方を解説していきます。
Kindle出版:KDPアカウントの作り方
Kinlde出版に関する作業(申請や変更、ロイヤリティ/印税のの確認など)は、すべてKDPで行います。
KDPは、Amazonのアカウントでログインすることができます。
出版用のアカウントと買い物用アカウントを使い分けたい場合などは、Amazonのアカウントは複数作ることができます。
amazonアカウントがない場合や、出版用のアカウントを別にする場合には、先にamazon会員登録してアカウントを作りましょう。
Kindle出版:KDPアカウントにログイン
KDPにサインイン(ログイン)は、取得しているamazonのアカウントで行います。
→ Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング: セルフ出版

利用規約等の確認画面が表示されるので、よく読んだ上で「同意する」をクリックします。

これで管理画面にサインインできるようになります。
Kindle出版:マイアカウントの編集
アカウント情報は必ず入力しなければなりません。
TOPページ右上「アカウント」をクリックし、「マイアカウント」を編集します。
変更がある場合にも、この「マイアカウント」からできます。

Kindle出版:著者情報・出版社情報の入力の仕方
まずは、マイプロフィール(著者/出版社情報)を入力します。

基本的にすべて入力が必要です。正確に入力しましょう。
- 会社で事業として電子書籍の出版をしている場合には「会社」、個人で出版する場合には「個人」のボタンを選びます。
- 住所1:市区町村より後の住所を入力します。ここにすべて入力しても構いません
- 住所2:オプションなので空欄でも問題ありません。マンションやビル名などを入力しても構いません
Kindle出版:印税用 銀行口座の入力
「支払いの受け取り方法」でロイヤリティ(印税)振込先の銀行口座を正確に入力し、「追加」を押してください。
支払いの受け取り方法を入力する

ここで間違えてしまうと、振込失敗により入金が大幅に遅れる可能性もあります。しっかりと確認するようにしてください。
「支払いの設定が完了していません」と表示されますが、他国で購入された電子書籍の支払いが難しいというものですので、無視して構いません。
「いいえ」を選択しましょう。

「小切手による支払い」が表示されますが、無視して大丈夫です。
Kindle出版用の銀行口座はどこがいい?
Kindle出版のロイヤリティ(印税)の振込先である銀行口座には、特に指定はありません。
普段利用している銀行口座を利用できます。
- 振込手数料が引かれることはありません
- 「アマゾンインク」といった名義で翌々月の末頃に入金されます
- 2月分のロイヤリティ(印税)は4月末〜5月初旬に入金されます
- 銀行口座は後から変更することも可能です
Kindle出版:税に関する情報を入力
「税に関する情報」を入力します。
「税に関する情報を表示/提出」をクリックします。

なぜか、急に英語の画面になりますが、大丈夫です!
黄色のボタン「Take Interview」をクリックして、質問事項に答えていきます。

「Tax Information Interview」のページで、まずは右側「Select Language」で「Japanese」を選択しましょう。以降安全安心な日本語表記になります。

◉あなたについて
- 貴社/あなたの納税区分は何ですか?
→ 今回は個人で回答した例ですが、質問内容はあまり変わりません - あなたは米国市民、米国永住者 (グリーンカード所有者) あるいはその他の米国に居住する外国人ですか?
→ 日本在住の日本人であれば基本的には「いいえ」です。アメリカの市民権を持っている、グリーンカードを持っている、アメリカに住んでいるのいずれかに該当する場合には「はい」です。 - あなたは仲介代理人、または別人の代わりに支払いを受け取る代理人、あるいは橋渡しするだけですか
→ 申請しているのが、著者本人のアカウントで著者本人の情報を入力していれば 「いいえ」です。
◉税務上の身元情報
- フルネーム
→ アルファベットで記入します - 国籍を有する国
→ ご自身の国籍を選択します - 現住所
→ アルファベットで記入します - 郵送先の住所
→上記「現住所」と同じであれば「本籍地の住所と同じ」に✔
・上記「現住所」と異なる場合には、アルファベットで記入します。
・日本の「本籍」とは一切関係ありませんのでご注意ください - 私は米国以外のTINを持っています
→TINはアメリカの納税者番号です。持っている方は入力してください
・持っていない(アメリカでの収入がなければ普通は持っていません)は✔を外します - なぜ、TINを指定できないのですか?
→「私が税金支払い義務のある国では、居住者にTINを発行していません。」を選びます。これは、「私(著者)が税金支払義務のある国(日本)では、居住者にTIN(アメリカの納税者番号)を発行していません、という意味です。
→アメリカでの収入がありTINを申請中などの方は、そのボタンを選びます。

一通り入力すると、「続ける」のボタンの黄色が濃くなり、押せるようになります。
クリックして先に進みます。
◉署名して送信
電子署名ができます。送付の手間が省けてメリット以外ありませんのでご利用ください。

- 最上段「IRSのフォームW-8BEN-Eに〜電子署名をすることに同意します」を✔します
- 宣誓を確認し、「私は、このフォーム〜証明します」に✔します
- 署名にアルファベットで入力します
- 日付は自動ですが、当日含め3日間から選べます(特定の日に申請したい場合には選んでください)
一通り入力すると、「保存してプレビュー」の黄色のボタンが濃くなります。
クリックして、プレビューに進みます
Kindle出版:税に関する情報を提出(送信)
プレビューが表示されますので、再度内容を確認します。
プレビューは、右側「Select Language」で「Japanese」を選択しても日本語表記になりません。

全部英語表記ですが、先程のインタビューがそのまま反映されています。
確認をして、変更がなければ「フォームを送信」すれば完了です。

マイアカウントで「税に関するインタビュー」が完了となっていることを確認して、保存して作業完了です。

これで、KDPで出版申請ができるようになります。
税の免除手続きとして数年前まで必須だったEINは現在不要になっています!
番外編:源泉徴収税率30%! どうにかならないの?
税に関する情報を提出すると、基本的にマイアカウントで「該当する源泉徴収率: 30%」と表示されます。
どうにかならないの、、とアタフタしそうですが、著書が「日本語」であれば、主に読者が「日本」で、購入やkindle unlimitedでの利用が「amazon.co.jp」を通してなされるのであれば、心配無用です。
今回の申請は、あくまで「amazon.com」での販売に関するものです。
- amazon.comで購入された分は、30%の源泉徴収税
- amazon.co.jpや、Amazon.ukなどで購入された分は、対象外
Amazon.comでそれなりに購入されない場合には、源泉徴収されたところでたかが知れている、、という話になります。
また、出版時に販売地域を日本限定にすればアメリカに税金を払う必要がない、、となりそうですが、日本にいて「amazon.com」のアカウントから購入された場合には源泉徴収されるようです。そうであれば、多少アメリカに源泉徴収されたとしても、amazon.com利用者に少しでも多く読んでもらったほうがいいのではないか、、と思っています。
番外編:マイナンバーの入力すれば源泉徴収されないはホント?
先ほどもお伝えしましたが、マイナンバーの入力は無意味です。
マインバーはあくまで日本国民の利便性を高めるためのものです。

入力したところでトラブルになることはないと思いますが、入力しても無意味ですし、ある意味個人情報(氏名、住所、電話番号、銀行口座)まで入力したものに、不要なマイナンバーをわざわざお知らせする理由はないかと思います。
どうかくれぐれもご注意くださいませ。
なお、この記事は2022年11月下旬の情報を元に更新しています。
以降、Amazonのシステム変更やアメリカの税金が変更になった場合には、最新情報とは限らないことはご容赦願います。