- できるだけ費用をかけないでKindle本や電子書籍をセルフ出版したい
- 原稿をKindle出版用に簡単に編集できる方法を知りたい
そんな方に、「でんでんエディター」はオススメです。コツがわかれば、原稿の編集を無料で簡単に利用できるツールだからです。
電子書籍用に原稿のファイル形式を変換する4ステップ
原稿を、Kindle出版や電子書籍用に編集し、出版するにはざっくり4つのステップがあります。
- 原稿を完成させる: 保存形式は自由です
- 原稿にタグ付をする:でんでんエディターを使います
- EPUB化する:でんでんコンバーターを使って、電子書籍用のファイル形式に変換します
- 出版申請の手続きをする
この記事では、②のタグ付作業、でんでんエディターの使い方を解説します。
使い方の基本を理解すれば、自分でも簡単にタグ付けを行うことができるようになります。
電書ちゃんのでんでんエディターとは?
電書ちゃんのでんでんエディターとは、電子書籍の指定のファイル形式に変更する前に、原稿に必要なタグ付けを簡単に行うツールです。
ダグ付けを行わないと、目次の設定、見出しなど文字の大きさの変更、文字の強調、画像の挿入やリンク設定ことができません。
でんでんエディターでは、タグを付ける作業と、そのタグが反映されているかをすぐに確認できます。
私もKindle出版で、何度も「でんでんエディター」を利用してきました。
今では「でんでんエディター」を使わずに、txt形式のファイルに直接タグを打ち込んでいます。その後、でんでんコンバーターでEPUB化(電子書籍ファイルの形式)します。作業が減ることで、電子出版の作業にかかる時間が激減されています。
でんでんエディターってどんなことをするのか
実際の作業に入る前に、タグ付けとは一体どんなことをするのかを確認してみましょう。
でんでんエディターを開きます。
初めて見る方には、何がおこっているのかさっぱり理解できない画面が表示されます。
この謎めいた画面のように、ご自分の原稿を編集して行きます。
そして、この謎な文字集団は実際にどのように表示されるのでしょうか。
画面上部のメニューで「Preview」をクリックしてみます。
一部切り抜いたものが下記の画像です。
見たことのあるような画面になり、一安心かと思います。
でんでんエディターでは、テキスト形式の原稿を、Kindle端末やアプリで読んだ時に表示されるような画面になるよう指示を加えていく作業をします。
でんでんエディターに原稿を取り込む方法
早速、完成した原稿をでんでんエディターに流し込み、作業に入りましょう。
完成した原稿を用意します。
- 原稿の保存形式は、Wordでもテキスト形式でも構いません
- でんでんエディターでは、最終的にはテキスト(.txt)形式で保存されます。
先程の、でんでんエディターを開きます。
1 入力されている文章を削除する
最初に、<div class〜から始まっている全ての文章を削除します。
この文章は、基本のタグ付けの説明(サンプル)ですので、使いません。
Macの方はcommand+Aで全選択、Windowsの方はCtrl+Aで全選択し、削除するとスムーズに消すことができます。
ツールバーの右端 「 ✖ 」をクリックしても全部消えます。
2 作成した文章を貼り付ける
編集した原稿をすべて流し込みます。
全選択コピーした文章をMacの方はcommand+V、Windowsの方はCtrl+Vで全て貼り付けます。
いくつか文章が重なっているように見える不具合が起こる場合がありますが、特に問題はないので無視して構いません。
3 プレビューで確認してみる
貼り付けた文章がそのままの場合、電子書籍化した際にどう表示されているか確認してみましょう。
Previewをクリックして確認できます。
編集画面(プレビュー前)と変わらない状態で表示されると思います。
ここからタグ付けを行うことで、書籍らしい体裁に編集していきます。
Previewの左にある「Edit」で戻り、編集していきましょう。
4 タグ付けをおこなう
いよいよタグ付け作業をおこないます。
ここでは、「全ての文章を削除」の文字を太文字にしてみます。
ツールバーを使う方法
「全ての文章を削除」を選択し、ツールバーの 「 B 」をクリックします。
タグを使う方法
文字を太文字にするには、太文字にしたい文字の最初と最後に「 ** 」を入れるだけです。
指示を与えたい言葉の前後にタグ付けをするので、該当箇所を選択する必要がありません。
Previewで確認してみましょう。
「全ての文章を削除」が、無事太字に変更されています。
一部のタグ付け作業はツールバーからできます。ブログなどをされている方には、慣れた作業かと思います。
でんでんエディターでは、ツールバーでできる作業は、今の所限られています。ツールバーにないものは、「タグ付け」作業が必要です。
5 完成した原稿を保存して完了
全てのタグ付け作業が終了したら、データを保存すれば、でんでんエディターの役目は終了です。
保存方法もシンプルです。
- Edit画面で行います。
- 保存するファイル名を指定:赤枠内にわかるようなファイル名を入力します
- 保存:右の赤枠をクリックすると保存できます
ファイル名には、半角英数、半角ハイフン「-」、半角アンダースコア「_」のみを使います。日本語(全角/半角の漢字やカナ)を含めるとうまく動作しないことがあります。
保存ファイルは、端末にダウンロードか、Dropboxへの保存か選べます。
でんでんエディターは画像挿入でもDropboxを使います。
Dropboxは、名前(ニックネーム可)とメールアドレス、パスワードの登録だけで無料で使えます。アカウントを作っておきましょう。
ファイル形式は、「.txt」固定です。
完成したtxt形式のファイルは、電子書籍の形式に変換が必要です。この作業は、「でんでんコンバーター」を利用します。
データが作業中に消えた場合に備えて、時折保存し、途中経過のファイルを作成しておくことをオススメします。
縦書きプレビュー・横書きプレビュー
プレビュー状態で、Previewの下にある「テーマを選んでね」から「でんでんコンバーター縦書きデフォルト」を選択すると、電子書籍らしい縦書きのプレビューを確認することができます。
覚えておきたい8操作〜これでだいたい大丈夫
タグには様々な種類があります。今回はよく使う8つのタグを解説します。
この8つを使えば、十分な体裁が整います。
タグはすべて半角の英数字か記号で入力します。
- 見出し
- 段落
- 箇条書き
- 改ページ
- ハイパーリンク
- 強調(太字 / 斜体)
- ルビ
- 画像の挿入
目次(見出し)の設定
表紙の次には、やはり目次ですね。
目次はHTMLと同様に6段階まで階層を作ることができます。実際に使うのは3層程度です。
ツールバーで「見出し」を設定
見出しに入れたい文字を選択し、ツールバー「 H 」から、選びます。
- h1:書籍自体のタイトル
- h2:各章のタイトル
- h3:各章のサブタイトル
タグで「見出し」を設定 〜 ##タイトル##
「#」で文字列を囲いで設定します。
- 「#」書籍自体のタイトル → #書籍のタイトル#
- 「##」各章のタイトル → ##章のタイトル##
- 「###」各章のサブタイトル → ##章のサブタイトル##
プレビューで見てみます。
「 h3 」もしくはタグ「###」で囲った文字列(各章のサブタイトル)は、本文の文字と同じようなサイズで表示されます。
段落の設定
編集画面で「段落」を設定
段落と段落の間に空行を挟みます。
半角スペースやタブを使って字下げをしないでください。
タグで「段落」を設定 〜 <p>文章</p>
- 段落のはじめ: <p>
- 段落の終わり:</p>
- 段落内の改行:<br />
プレビューで見てみます。
箇条書き/リスト の設定
- 箇条書き/リスト の前に、「 * (アスタリスク)」( - か + でもよい)と半角スペース
- 番号付箇条書き/リストの場合は、「半角数字 ピリオド 半角スペース」
・自動的に1から順に番号が振られます
・入力後改行(エンター)を押すと、自動的に次の番号が表示されます
プレビューで見てみます。
「・(中黒)」で箇条書きを作ると、実際に表示されるときには、字下げせれません。字下げされている方が、箇条書き/リストとしてわかりやすくなります。
改ページ(次のページにする)の設定
改ページとは、例えば、第1章から第2章に進む際に、1章の最後の文の次にすぐに2章のタイトルがくるのではなく、次のページに切り替えることです。
各章の終わりなどによく使いますので、使いこなす必要があります。
- ページを改行したい箇所に「===」と半角のイコールを3つ以上入れるだけです。
- 「===」を入れる前後の行は必ず空行をいれます
- 「=」を10個以上入れると、作業上改ページであることが分かりやすくなるのでオススメです
プレビューで見てみます。
previewでは、一本線が入っているだけですが、電子書籍にした際には、ページが切り替わり(改ページ)ます。
ハイパーリンクの設定
本文内のリンクをクリックしたらWEBページに飛ばすことができる方法です。
電子書籍ならではの魅力のひとつです。紙の書籍ではもちろん設定できません。。
編集画面で「リンク」を設定
- リンクを貼りたい語句を選択します → 画像内2行目参照
- ツールバーのリンクボタンをクリックします
- 選択した語句が [ ] 内に赤字で囲まれ、後ろにリンク設定用のURLサンプルが表示されます → 画像内4行目参照
- サンプルURLを、リンクしたい先のURLに張替えます → 画像内6行目参照
実際には、画像内6行目のように、1つの文章だけで作業します
タグで「リンク」を設定 〜 [文字](URL)
- [リンクを貼りたい文字](URL)
- リンクを貼りたい文字以外は、すべて半角です
- リンクを貼りたい文字列を[ ]で囲むと、自動的に赤く表示されます。
作業時にハイパーリンク設定があることがわかりやすくなっています。 - リンク先だけ貼りたい場合は、[ ]の間にもURLを入れてあげます。
プレビューで見てみます。
プレビューで見ると、青くなっています。サイトでのリンクと同じような表示です。電子書籍内で、そのリンクをクリック(タップ)すると、リンク先には飛べるようになっていますので、ご安心ください。
文字の強調の設定 太字・斜体
編集画面で「強調」を設定
- 太字にしたい文字列を選択し、ツールバー「 B 」をクリック
- 斜体にしたい文字列を選択し、ツールバー「 I 」をクリック
強調のタグがついた文字列は自動的に赤文字で表示されます(画像1行目参照)
タグで「強調」を設定 〜 太字 **文字列**、斜体 *文字列*
- 太字 :**文字列**
- 斜体:*文字列*
「 * 」(アスタリスク)は、半角で入力します。
プレビューで見てみます。
ルビの設定
漢字の読みを示すふりがなを「ルビ」と言います。通常、縦書きでは右に、横書きでは上に小さく表示されます。
編集画面で「ルビ」を設定
- ルビをふりたい文字列を選択 → 画像2行目参照
- ツールバーで「 ruby 」をクリック → 画像4行目参照
- タグ内「ルビ文字」のところに、ふりがなを入力(よみがなは全角でも可) → 画像6行目参照
実際には、画像内6行目のように、1つの文章だけで作業します
タグで「ルビ」を設定 〜 {ルビをふりたい文字列|ふりがな}
- {ルビをふりたい文字列|ふりがな} → 上の画像の6行目参照
- { } (半角中括弧)、| (半角のバーティカルバー)
- ルビ文字(ふりがな)は全角でも構いません
プレビューで見てみます。3行目のように表示されます。
画像を挿入する
画像も簡単に挿入できます。
マンガや写真集は設定が異なりますのでご注意ください。
- でんでんコンバーターでアップロード可能なフォーマットはPNG、JPEG、GIFです。
- 画像名は短い英数字がオススメです img01 など
- Amazonの画像のガイドラインは必ず確認してください
- 大量の画像や、サイズの大きい画像を多用すると、電子書籍のファイルサイズが大きくなり、ダウンロードに時間がかかります。
編集画面で「画像」を挿入
でんでんエディターのツールバーでは、画像はDropboxから取り込みます。アカウントを事前に作っておきましょう。
- 画像を挿入したい箇所で、ツールバーの「画像の挿入」をクリックします
Dropboxの画面が開きます。画面が開いてからでもログイン可能です。
- ファイルをアップロードします
アップロードする前に、画像名をつけておきます - 挿入する画像を✔し、選択します。
- 画面下方の「選択」をクリックすると、画像が取り込まれます
- [ ] 内、赤文字の「代替テキスト」に、必要に応じてテキストを入力します
- 画像が特に意味を持たない装飾的なものの場合は、代替テキストの入力を省略しても問題ありません。ただ、なんの画像を入れたか、わかるように代替テキストも入力しておく方がいいかとは思います。
プレビューで見てみます。
タグで「画像」を挿入 〜 ![代替テキスト] (画像のパス)
- ![代替テキスト] (画像の名前)
- !:半角のエクスクラメーションマーク)
- [ ]:角括弧
- ( ):半角括弧
- 使用する画像は、名前を変えずに残しておいてください。
でんでんコンバーターを使用する際に必要です。 - EPUB化する際に、でんでんコンバーターで画像も別途読み込んでください
例)![sample1](img01.jp)
プレビューで見てみます。
タグで直接入力する場合には、でんでんエディターのPreviewで画像の確認ができません。
使えるタグまとめ
タグのみをまとめると以下になります。
- 見出し:##章のタイトル##
- 段落: <p>文章</p>
- 箇条書き: * (もしくは - 、 + )半角スペース
- 番号付箇条書き: 半角数字 ピリオド 半角スペース
- 改ページ: === イコールを3つ以上
- リンク: [リンクを張りたい文字列](URL)
- 強調: 太字 **文字列**、斜体 *文字列*
- ルビ: {ルビをふりたい文字列|ふりがな}
- 画像 ![](画像の名前)
簡単なタグは覚えておき、ツールバーと併用することで、作業時間も短縮されるはずです。
原稿にタグ付けが終わったら、保存し、次はデータ化です。
原稿のEPUB化は外注がオススメ
でんでんエディターの使い方を調べたり、覚えたり、EPUB化する時間がもったいない、難しくてよく分からない、めんどくさい、、という方は、この作業に時間も労力も掛ける必要はありません。
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