Kindle出版用の原稿をGoogle ドキュメント(google document)で作り、EPUBファイルに変換すると、そのままでは目次は表示されません。
簡単な解決方法を解説します。
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Kindle出版: Googleドキュメントで見出しを作る
最初に、Googleドキュメント(Google document)で作成した原稿に、見出しを設定します。
Googleドキュメントの機能を使って、見出しを設定しておくと、Kindle本で該当箇所へのリンク付きの目次を簡単に作ることができます。電子書籍ならではの良さの一つですから、ぜひ設定してください。
Kindle本の見出しはどこまで使う?
Googleドキュメントでは、見出し6まで設定可ですが、Kindle本のような電子書籍で利用するのは見出し3程度にすることをおすすめします。
- 見出し1:章、ブログの場合 H2に該当
- 見出し2 :節、ブログの場合 H3に該当
- 見出し3 :項、ブログの場合 H4に該当
ブログなどをされている場合には、節や項よりも見出し の方がわかりやすいかもしれませんね。
見出しの作り方
「章」にあたる箇所は「見出し1」の設定をします。
- 見出しを作る箇所にカーソルを合わせます
- Googleドキュメントのメニューバー 表示形式 をクリックしメニューを開きます
- 段落スタイル → 見出し1 → 「見出し1」を適用 をクリックします

同様に、「節」にあたる箇所は「見出し2」、「項」にあたる箇所は「見出し3」を設定します。下記画像のようになります。
※ 並ぶと見出しの文字サイズも似ているため、違いはわかりにくいのですが、書籍内では、見出しが1ページに数個も入るようなことはありませんので、気にしなくても大丈夫です。

Kindle出版: Google ドキュメントで目次を作る
原稿内の見出しの設定が完了したら、Googleドキュメントの機能を利用して目次を作ります。
Googleドキュメントで目次を作る
目次を挿入したい箇所にカーソルを合わせます
位置は後から変更できますので、冒頭などわかりやすい箇所がおすすめです。

Googleドキュメントのメニューバー 挿入 → 目次 → リンクのある目次(青のラインがあるもの) を選びます

リンク付きの目次が自動的に作成されます

ここでリンクのない目次を作成すると、Kindle本でもリンクのない文字列の目次になるので、気をつけましょう。
Kindle出版用にGoogleドキュメントの見出しを加工する
目次のどこかをクリックすると、下記画像のように ブロック として囲まれます

ブロック内の文字(目次の文字の箇所)をすべて選択し、コピーします。

コピーした文字を、ブロックの外側(今回は上部)に貼り付けます

Googleドキュメントで自動作成された方の目次をクリックすると、ブロックとして選択されます
ブロックの左側にある、○で囲まれた縦3つの点 → 目次を削除する をクリックすると、自動作成された目次が削除されます

残っている目次は、 で貼り付けた方です。目次の文字をクリックしてもブロックになりません。先に進む前に確認しておきましょう。

Kindle出版用に改ページを入れる
必要な箇所で改ページをし、レイアウトを整えます。
- 改ページしたい箇所にカーソルを合わせます
- Googleドキュメントのメニューバー 挿入 → 区切り → 改ページ をクリックします
- 原稿作成時に、目印として複数の改行をいれている場合には、不要な改行は削除します

Kindle出版 : Googleドキュメント の原稿を「EPUBファイル」に変換する
作業が終了したら、原稿を再度確認し、必要に応じて細かな修正をしていきます。
完成したら、EPUBファイルに変換します。
Googleドキュメントのメニューバー ファイル → ダウンロード → EPUB Publication(.epub) をクリックすると、EPUBファイルでダウンロードされます。

次のようなファイルができていれば完成です。
ファイルのタイトルは、Googleドキュメント ファイルのタイトルになります。
必要に応じて変更しておくと、修正作業がある際にわかりやすくなります。![]()
あとは、KDPに登録し、出版申請することができます。
完成したEPUBファイルでプレビューする
プレビューは、Kindle Previewer を利用すると簡単です。
Kindle Previewerで読み込むと、以下のようにKindle本用の目次が作成され、改ページも整っています。

修正箇所があれば、原稿を修正して、EPUBに書き出し、プレビューで確認し完成させます。
KDPに登録し出版申請する
EPUBファイルが完成したら、KDPに登録し、出版申請します。
特に問題がなければ、通常翌日には審査が通り、出版されます。
Amazonの画面に反映されるまでさらに時間がかかりますので、審査が通った次の日あたりにAmazonで確認してみてください。
MacのPages や WORDでも、基本的にやり方は同じです。
コードを使ってレイアウトを調整するよりはずっと簡単ですが、微調整がしにくい、EPUBファイルに変換した時にうまく反映されないこともあります。レイアウトにこだわりがある場合はきっちり作り込んだ方がいいですが、Kindle本のような電子書籍の場合、読者側の端末やレイアウト調整でも変わってきます。文章がメインの原稿であれば、Googleドキュメントでも十分なのではないかと思います。