個人でのKindle出版がここまで激増し、SNSには「印税」「副業」などのことばが溢れてくると、電子書籍の印税で印税生活ができるのでは?と考えたくなります。
実際に印税生活は可能なのかについて考えてみます。
印税生活はかなり厳しいのが現実
残念ですが、結論から言うと、kindle本(商業出版を除く)では印税生活はかなり難しいのが現状です。
- ランキング上位に入れり、それなりの収入になるのは、ほんのひとつまみ。一握りではありません。
- ランキング上位に入る書籍の多くは、「商業出版」です。
一般的に、セルフ出版に比べ、商業出版はクオリティも読者からの信頼感も高いです。 - 一冊の電子書籍がヒットしても、必ず売上が下がります。しかも、短期間で、目に見えて下がります。
ここで、出版の種類をまとめておきます。
商業出版・自費出版・セルフ出版(自己出版)の違い
商業出版
- 制作費負担:出版社
- 書店での販売:○
- 印税率:数%〜10%程度
→ 印税=刷った冊数(or 売れた冊数)× 定価 × 印税率
・本のテーマ、内容、発売スケジュール、プロモーション、価格などについて、他の出版方法と比べ出版社の意向も強く反映されます。
・印税率が低いのは、出版社の管理、書店や取次の手数料、倉庫代、発送梱包費などのがかかるからです。しかし、出版社は利益を確保するためにも、構成〜プロモーションまで、全力でフォローしてくれます。
自費出版
- 制作費負担:基本的著者
→ 印刷部数などにもよりますが、数十〜200万程度と言われています。 - 書店での販売:○ 条件による
- 売上=定価×売れた冊数ー各種手数料(書店・取次の手数料、発送梱包費、倉庫代、事務手数料など)
・制作費を著者が負担しているため、書籍の所有権は著者にあります。所有物を販売するため、印税ではなく売上金といった言い方もされます。
・自己負担ですので、本のテーマ、内容、装丁等も、著者本人が基本的に決められますが、出版社との契約内容により、出版社の関与や売上(or 印税率) が変わります。
・記念出版やブランディング目的などで、利用されることが多いです。
セルフ出版(セルフパブリッシング、自己出版、自主出版など)
セルフ出版では、著者自らが書籍の制作から出版までおこないます。
- 制作費負担:著者
→ すべて自分が行なえば、制作費を0円で出版可能です - 電子書籍の形式が一般的
- テーマ、内容、価格、スケジュール、装丁などのほぼ全てが著者の意思通りで、短期間・低コストでの出版ができます
- オンデマンドサービスを利用すれば、紙媒体としても出版可能です。
・手軽な反面、出版社や編集者がはいらないことで、校正や校閲がないため、主観的になりすぎたり、誤字脱字があったり、内容に間違いがあることもあります。
トレンドに乗れば、チャンスはある?
電子書籍は、紙の書籍比べ、圧倒的に出版までにかかる時間が違います。早いもの勝ちができるのは、電子書籍の特徴のひとつです。
トレンドに乗る
「今」注目の話題、「今」人気のタイトル、「今」人気の健康法、「今」人気の、、、のように、トレンドにいち早く乗れると、それなりに販売数が伸びる可能性があります。
トレンドの最先端を行く
原稿が完成すれば、翌日には出版申請し、その翌日にはAmazonで販売開始することも可能です。ブログやSNSより、ほんの数日遅れのレベルです。
そのくらいのスピード感で出版し続ければ、販売数は伸びる可能性が高いです。
瞬発力・決断力・情報収集能力がモノをいいます。
売れるジャンルというのはありますが、その中でもトレンドを捉え、的を得たタイトルと目次ができ、それなりの内容が整えば、結果はそれなりについてくるでしょう。
出版し続ければ、チャンスはある?
電子書籍を出版し続ければ、稼ぎ続けることは可能です。
渾身の1冊が当たればいいのですが、電子書籍のほとんどは短期間で売上減少をたどります。中には、1冊も売れないまま、埋もれてしまう書籍も多数あるのです。
新刊発行時には、Amazonでも「新刊」としてやや目立つことがあります。そのタイミングで、自身のSNSやブログなどでも発信し、一気に伸ばす、、ことを繰り返し続ける。
短期間で売上が下がってきても、また次の書籍があります。コンテンツの質が高ければ、過去の出版も低飛行ながらも売れ続けることが考えられます。いいレビューが入り、売上ランキングもあがり、売れやすくなる、、のいいループを維持しやすくなります。
Amazonではレビュー依頼はご法度ですので、くれぐれもご注意ください。
ニッチなジャンルならチャンスはある?
ニッチなジャンルを徹底解説するような書籍は、カテゴリでは上位にランキングされやすくなります。
ただ、ニッチなだけに検索する人がそもそも少ない = 出版数が伸びない、、ということにもなりかねませんので、ご注意ください。
丁寧に渾身の一冊を作り続けよう
電子書籍は完全に質重視です。
原稿のクオリティを上げる
電子書籍のみの出版は、どうしても紙の書籍よりも信頼度は低めです。しかし、質が良ければ、評価の高いレビューが書かれ、売れ続けやすくなります。
読まれている電子書籍であればあるほど、Amazon内での検索が上位となり、表示されやすくなり、読んでもらいやすくなります。質を高める努力は必須です。
表紙のクオリティは手を抜かない
原稿はもちろんですが、「顔」となる表紙も重要です。
表紙をデザイナーに発注するとしても、最近では比較的短期間低コストで仕上がるサービスがたくさんあります。
完全に自炊で1円もかけずに出版する、、と決めている場合には構いませんが、数千円から発注できますので、潔くお願いすることをオススメします。
出版後に変更もできる
表紙、タイトル、原稿、もちろん価格もですが、、出版後に簡単に変更できるのも電子書籍の魅力です。
あまりに反応が薄い場合には、出版停止し、やり直してみるのもひとつの方法です。
印税(ロイヤリティ)はご褒美
印税生活が遅れるのは極めて稀なケースですが、お小遣いやご褒美レベルであれば、可能です。
「kindle 印税」などで検索してみてください。
月数千〜数万の印税報告が画像つきでたくさんあります。その程度の利益が出る可能性は十分にあります。ただ、その金額では「印税生活」は極めて困窮します。「ご褒美」程度と捉え、次のステップに進むほうが精神衛生上も家計上もよさそうです。
ご褒美をもらいながら、ビジネスにつなげる
電子書籍出版は、印税生活を目標とせずに、ご褒美付きのビジネス手段のひとつに過ぎないと捉えれば、可能性はさらに広がります。
自分のビジネスに誘導するモデル
こちらは紙の書籍でも、QRコードでできるようになりました。
電子書籍では、自社サイトやSNSにワンクリックで飛べるリンクを貼ることが可能です。
サイトやSNSに来てもらい、そこからスクールや、講座、セミナーなどへの参加につなげます。もちろん、その受け皿が整わなければ、「ビジネス」にはなりません。
サイトから電子書籍の購入につなげるモデル
サイトを運営している場合には、サイトを利用した書籍の出版も可能です。
- サイトをまとめたものを出版
- サイト以上に詳しく加筆して出版
まとめたものを出版するとラクな感じがしますが、「ブログレベル」など酷評される可能性がありますのでご注意ください。
むしろ、サイトで取り上げている内容を、更に掘り下げたコンテンツを書籍化すると、酷評も避けられ、サイトへのさらなる誘導にも繋がります。
サイト内からAmazonへ誘導して購入してもらうことも可能です。この場合、電子書籍の利益+Amazonアフィリエイトの報酬も受け取ることになり、、収益アップに繋がります。
また、Amazonでの検索で埋もれてしまっても、サイトからはすぐに書籍に飛べるので、永続的に利益を上げることが可能となります。
もちろん、、書籍のみならず、サイトのアクセス数や検索順位もある程度維持する必要がありますので、ラクしてどうかなるものでもありません。
印税生活はなかなか厳しい道のりですが、Amazon出版で「印税生活」している人もいるわけで、不可能なわけではありません。年収数百万、数千万を目標にするのも構いませんが、小さなステップを確実に積み上げる方が良さそうです。
まずは文章を書くことから始めてみましょう。