KDPのAmazon出版では、言語設定を日本以外にすることも可能です。

(これがどのように影響してくるかは不明。)
ですが、日本以外の設定にした場合、通常の状態で作成したEPUBファイルをアップロードしても不具合となる場合があります。
不具合となった場合、以下のようなメッセージが表示されます。
ファイルの言語が、本の設定時に選択された言語と一致しません。本の設定時に選択された言語が正しい場合は、ファイルの言語を変更して、再度アップロードしてください。ファイルの言語が正しい場合は、本の設定時に選択した言語を変更してください。
一度アップロードできたと思っても、保存して続行を押した後に表示されるので、ご注意ください。今回はこの不具合の解決策を説明していきます。
EPUBファイルのjaを全てenにすればOK
原稿データが、EPUBファイルであれば、やり方はEPUBファイルの中身を開いて、テキストの言語を全てjaからenに変えれば英語設定にすることができます。
まずはEPUBファイルの中身を空けなければいけないのですが、これが非常に面倒で、そのあとのテキスト編集も面倒です。
やり方は以下の記事をどうぞ。

でんでんコンバーターによるEPUB変換によってできたEPUBファイルは、上記記事のやり方通りの解凍をすると、3つのデータが中に入っています。

これらのファイルにある全てのjaをenに変更すれば英語設定ができたことになります。
必ず全てのjaをenに変更するようにしてください。
jaはJapanese、enはEnglishの略です。
注意としては、htmlファイルなどを変更する場合、ある程度知識が必要になります。上記のやり方であれば、jaをenに変更するだけなので、特に問題はないですが、基本的な編集のハードルは高いと思います。
他国の言語設定に合わせる
上記は英語圏での変更方法ですが、他の国でも同様に、jaから別のものに変えればOKです。
例えば、以下のようなものです。(KDPでサポートされていないものも含む)
- ja(日本語)
- zh(中国語)
- ko(韓国語)
- en(英語)
- de(独語)
- fr(仏語)
- it(伊語)
- ru(露語)
また、KDPではサポートされていない言語に対して以下のような措置をとっているようです。
著者および出版者がアップロードして販売する本のコンテンツとメタデータは、以下の言語で書かれている必要があります。Kindle でサポートされていない言語で書かれたコンテンツは、Kindle 端末で適切に表示されません。そのため、販売を停止させていただきます。
サポートされている言語は以下の画像のものですが、それに対応する言語指定をする必要がありますね。

まとめ
上記のやり方はでんでんコンバーターによって制作されたEPUBファイルのみのやり方なので、他の方法で制作されたファイルについては検証をおこなっていません。
ですので、自己責任でファイルの編集をおこない、また、あらかじめファイルを複製しておくことが大切です。
*追記
でんでん開発者の方が、別の対応法をブログ記事にされていましたのでURL貼っておきます。