KDPで登録する際にでてくる「レーベル」。
レーベルの登録は必要かどうか、登録方法や注意点を解説します。登録するか悩んでいる方は、記事をさっくり読んでいただくと解決します。
そもそもレーベルって何?
そもそも出版におけるレーベルとは、に何なのかから確認してみましょう。
- 出版社:本を出版する会社
- レーベル:各出版社で持っている部門、ブランド
レーベルとは、もともとレコードに付けられていたラベルのことでした。
本来はレコードの盤面中央部に貼付された、曲目、音楽家、レコード会社名などのクレジットが記載された「ラベル紙」である。
Wikipedia
音楽のジャンルの多様化とともに、レコード会社がは様々な音楽性をもつアーティストを抱えるようになります。レコード会社は、音楽性ごとに部門分けするようになりますが、その組織化し部門分けされたものもレーベルと呼ばれます。
出版業界もそれに倣い、各出版社の中で部門分けしたものが「レーベル」です。大きな出版社であれば、100以上ものレーベルを抱えています。
電子書籍の総合書店「電子文庫パブリ」で、具体的に出版社、レーベル、出版物の関係をみてみましょう。
◉ 出版社
「秋田書店」『朝日新聞出版」「NHK出版」「学研」などが出版社です。
◉ レーベル
学研という出版社の、出版部門(レーベル)の一部です。○○シリーズや○○図鑑というように、部門分けされています。
◉ 各出版物
各レーベルごとに、出版物があります。
Kindle出版にレーベルは必要?
Kindle出版に限定して考えてみます。
Kindle出版でのレーベルってどういう意味?
レーベルは、コンテンツの種類、特定のジャンル、その他の特徴を分類するために使用します (例: ○○文庫、××ノベルズ、△△ブックス)
KDP
KDPでは、この様に規定され筆者(出版者)側で自由に作ることができます。レーベルは、本来出版社の部門もしくは傘下組織のことですが、Kindle出版の場合には、KDPの下に自由にグループを作ってもいいよ、、くらいな感じです。
Kindle出版にレーベルは必要?
誰でも簡単に登録できるレーベルですが、登録したところでコレといったメリットもデメリットもありません。必要かどうかというよりも、お好みレベルの話です。
個人出版(セルフ出版)で、何冊も出版していたり出版する予定があれば、作ってみてもいいかもしれません。部門やブランドといった大げさなものというよりも、「シリーズ」感覚で使ってみるのもありです。
SEO対策で利用するのであれば、タイトルやサブタイトル、本の紹介でキーワードを入れた方が使い勝手はいいです。
KDPでは「シリーズ」を登録することもできますが、この場合タイトルの付け方などにレギュレーションがあります。シリーズ登録することを前提にタイトルをつけないと、シリーズ化できない場合もあるので注意が必要です。
Kindle出版でのレーベルを登録の仕方
KDPで出版登録をする際に、レーベルを記入するだけです。
レーベル自体は、自由に登録できますが、他社の商標権侵害とならないよう、くれぐれも注意してください。登録する前に、希望のレーベル名で検索して、被りがないか必ず確認しましょう。
登録したレーベルの表示のされ方
実際のAmazonの商品ページでは、レーベルはタイトルとサブタイトルのあとの丸括弧のなかに表示されます。先ほどの、学研の「5分後に意外な結末」レーベルで、最初に表示(一番左)に表示されたタイトルは、Amazonの商品ページでは下記の様に表示されています。
Kindle本のレーベルは後からでも追加/変更可能
Kindle本では、サブタイトルやレーベル、キーワードなどは後からでも変更可能です。そのため、出版時にレーベルをどうするかを悩んでもあまり意味はありません。
レーベルを登録する際には、表紙にもレーベル名を入れておくとそれっぽくなります。KDPでは、表紙も後から変更可能ですので、レーベルを追加登録する際には、表紙も変更するといいかもしれませんね。