Kindle出版

Kindle出版の代行業者の役割は?【電子書籍を出版したい方必読】

私はこのサイトを通して、Amazon Kindle出版の著者が利益を最大化できれば良いと考えています。

Kindle出版は誰でも自分できますが、その作業の代行やサポートをお願いする「出版代行業者」も増え続けています。

出版代行業者の役目には、大きく分けて以下の2点が挙げられます。

  • 制作面での代行
  • 集客・販促・マーケティングサポート

これらについて深く解説していきたいと思います。

制作面での代行

私もココナラというサービスにおいて、制作代行をしているのですが、制作面での代行はさらに細かく分けると原稿・製本・表紙・タイトルの4つがあるといえます。

原稿執筆の代行

原稿執筆の代行とは、著者が原稿を執筆する時間がない場合などに利用されるものといえるでしょう。

最近では、個人でライター業をやる方も増えており、単価もバラバラだと思いますが、録音して喋った内容をまとめる場合やブログ記事をまとめてもらうなど方法もさまざまです。

原稿執筆を代行してもらうメリットは、エネルギーをそちらに回す必要がなくなる点や、誤字脱字などのチェックもしてもらえる点ですね。

質の高いライターであればあるほど、文章も綺麗に仕上がります。結果、読みやすい原稿、わかりやすい原稿になり、読む側のストレスも軽減できますね。

製本作業の代行

製本作業の代行とは、Kindle出版をする際に適した形式に、ファイルを作る作業をお願いすることです。原稿は、基本的に.EPUBや.MOBIのファイルに作り変える必要があります。

この製本作業は、奥が深いです。

一般的な電子書籍に仕上げるのであれば、KDPで最も有名な無料の製本ツールである「でんでんエディター」や「コンバーター」で十分です。

これらのツールを使えば、ある程度の知識がある方や、多少の時間をかけて作業すれば、個人でできる作業です。ただ、そこにエネルギーを注力するべきかどうかの判断です。数千円〜数万円で代行してもらえますので、外注するのもオススメです。

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一方、こだわりのあるページ作りや、より読みやすさを追求する場合には、より複雑な製本技術が必要となります。

この場合、非常に面倒な各ツールの使い方を理解する必要があります。知識も、技術も、センスも、それなりに要求される作業です。こういった場合には、よほどこの手の作業が得意な方でなければ、代行業者に任せる方が無難といえます。

表紙制作の代行

そして、表紙制作の代行です。

表紙は初心者でも作ることが可能です。指定のツールもありません。このサイトでも、簡単に作る方法をご紹介しています。

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ただクオリティーの低い表紙はゴミ扱いでスルーされ、全く読まれないということがありえます。

出版歴があったり、ブログなどで知名度のある場合は別ですが、Kindle出版の初心者はどんなに良い文章を書いていたとしても、表紙のクオリティーが低いだけで、トータル的に低品質なコンテンツと同じ扱い受けるのです。

私個人としては、表紙制作は外注することを強くオススメします。

技術はもちろんですが、デザインセンス、そして「表紙」が与えるインパクトについて熟知している方に作ってもらう方が、完成度の高い表紙となり、結果売れやすい本になると思います。

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タイトル案の代行

タイトル案、これはキャッチコピー、コピーライティングの領域ですね。

タイトルも表紙とともに重要です。たった十数文字程度の世界とはいえ、言葉は驚くほどの力を持っています。目と心を惹きつけるとっておきのタイトルは、売れ行きに大きな影響を与えます。

タイトル案を依頼することで、原稿内容以上に盛ったタイトルや、内容とは温度感の異なるタイトルになる可能性もありますが、読者はまず表紙やタイトルで、その本を手に取る(電子書籍だとクリックですが)かどうか判断するのです。

ますは、読者の目に止まること。そして、読んでみたいな、と心を掴むこと。

思いを込めた書籍だからこそ、とびっきりのタイトルをつけてあげましょう。

タイトルと内容に乖離がある場合、信用を落としかねませんので、そこはご自身で気をつけましょう。

上記4点のどれかだけ代行してもらうのがベスト

Kindle出版しようと考えてる際には、上記の製作作業のうち、どれか1つ2つお願いするのがオススメです。

代行作業は丸投げすると、それなりに料金がかかります。
個人で出版しようとしている方にとっては、初期費用を掛けすぎるのは良いこととは限りません。

初期費用以上の利益が見込める電子書籍なら良いかもしれませんが、膨大な量が出版される電子書籍の世界で売れる売れないは、博打的な要素も大きいです。最初は初期費用を下げるのが理想的です。

丸々代行してくれるサービスもある

初期費用を気にしないのであれば、丸々代行してもらうのもオススメです。

この丸々というのは、上記に加えKDPアカウントの設定などもお願いできます。

Web上で有名な丸投げできる代行サービスだと「電子書籍出版代行サービス」があります。このサービスだと、原稿執筆の代行はありませんが、それ以外の全ての作業を代わりにやってくれるようです。また、オプションにはなりますが、発売後のプロモーションも充実しています。

集客・販促・マーケティングサポート

販促やマーケティングサポートをお願いできる、代行業者もあります。

正直、著者が影響力を持っていない状態で、自費出版しても集客や販促なしかつ書籍のジャンルが悪いとなると全く売れないという状態に陥ります。

その辺りのことについては以下の記事をお読みください。

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考えられる集客・販促方法

集客や販促を外注する場合、それなりに金額がかかるのは当然です。

制作代行業者によっては、サポート内容に「販促サポート」が含まれる場合があります。
それなりに料金が発生する場合もありますが、格安な場合もあります。金額で判断するよりも、サポート内容をよく確認した上で判断する方がいいでしょう。

電子書籍出版で考えられる集客・販促方法は以下です。

  1. SNS・ブログでの拡散
  2. メルマガ・LINE@などでの宣伝
  3. 広告を打つ
  4. 自己購入によるランキングUP

1〜3は一般的な戦略で、4は少し裏技的なものですが、やってるところは多いと思います。Amazon Kindleのランキングの重要性はかなり高いと考えられます。ですから、ランキングを意図的に上げる、ランキングが上がるよう何かを仕掛けて行くことは重要です。

上記のような集客・販促方法を提示された場合は、その詳細を確認し外注するか判断するのが懸命です。

集客・販促=表紙やタイトルのクオリティーといった内容であれば、「販促」でのサポートではなく、個別に「制作」でのサポートでお願いするほうが良さそうですね。

SNS・ブログ等での拡散は当てにならない

SNSやブログでの拡散は、当たれば影響力はかなり大きいです。

著名人やインフルエンサーに紹介してもらえたり、メディアで話題になったことに触れていたりすれば、驚くほどの勢いで売れていきます。

一方、拡散用のサイト、レビューサイトやSNSの影響力は、それぞれです。
拡散記事やレビューをそのサイトに掲載してもらったところで、そのサイト自体が影響力がなかったり、読者層と離れていれば、影響はかなり小さいもの、最悪影響なしということにもなりかねません。それぐらいSNS等での拡散は当てにならないものです。

SNSやブログで拡散すると言われた時には、必ず下記は確認してください。

  • SNSやブログのジャンル
  • SNSやブログの質

SNSやブログのジャンル

SNSやブログでは、読者層やジャンルの確認は必要です。

ジャンルは出版する電子書籍と似ているかどうか、あるいはジャンル幅が広いかどうかをチェックしましょう。

恋愛やラノベジャンルのところでビジネス本を告知しても、ビジネス系ジャンルで家事や片付け、人生相談を告知しても、反応は薄いのです。

ジャンル幅が広いかどうかというのは、きんどるどうでしょうが参考になります。Kindle本のセール情報などを告知しているサイトですが、これはまさにジャンル幅が広いので、売れる可能性が高いです。サイト規模も大きいというのもありますが…。

SNSやブログの質

SNSのブログの「質」の確認も大切です。

私も、過去に何度も声をかけていただいたことがあります。電子書籍ではありませんでしたが、レビューサイトに商品を提供してもらえれば、売上が爆発的に伸びます、といったものでした。

実際そのサイトやSNSのアカウントも見てみました。Twitterはたしかに数万人のフォロワーがついていましたが、それぞれのTweetにはほとんど反応がありません。リツイートや引用リツイートもほぼなし、♡でさえ微々たるもの。サイトもサイトで、無料でもらえるサンプルが目当てで、フォーマットに落としこんだようなべた褒めのレビューばかり。そういう状態では、商品を提供したところで売上につながる可能性は極めて低いです。

Twitterなどではフォロワーが購入できてしまうこともあります。
また、相互フォローでフォロワーを増やしているアカウントもあります。
アカウントの影響力は、フォロワーの数ではないのです。投稿に対して、どのくらいの人が見ているのか、反応するのか。その質を見極める必要があります。

そうやってみていくと、拡散力が本当にあるのかどうかが見えてきます。メルマガ・LINE@も同様ですが、Twitterのフォロワー数よりも登録者数の信頼度は高いと今のところ感じています。

出版代行してもらう場合は集客・販促は期待しないこと

上述したことから、集客や販促はそこまで期待しないことが重要です。

集客・販促プランをオプション提示された場合は、そちらは無しにしてもらった方が無難かもしれません。制作に関するサポートのみでいいのかと思います。

自分のSNSやブログ等でコツコツ発信し続ける方が最終的には利益になると思います。

ただ最初にランキングを上げるための自己購入してくれるプランがある出版代行業者は話を聞いてみる価値があるかもしれません。それくらい、ランキングは重要だとは思っています。

ABOUT ME
コベ
こべです。 Kindle出版に10年以上関わりながら、Kindle出版情報を追い続けています。 また、Kindle Unlimitedをサービス開始と同時に利用し、Kindleについての情報収集も蓄え続けています。 今後ますます発展していくであろう電子書籍について、サイトやTwitterで情報発信しています。